2015年2月15日日曜日

Windowsタブレット導入記

 8インチのWindowsタブレットを購入してしまいました,というお話です。


どうして購入したのか

もともとモバイル環境に満足していなかったからです。

 私は,仕事の外出時には必ずメモ取り用にパソコンを持参する習慣があります。
 それまではMacBook Airを使用していました。
 このパソコンには大いに満足していますが,
常に持ち運んで利用するには,自分の基準からすれば重い。
 自分の設定するモバイルマシンの基準は,
定性的にいえば「使わないかもしれなくても持っていく気になる重さ。
 定量的には1キロ以下。
 MacBook Airは約1.3キロですから,その基準からすれば,重いのです。
 他に荷物がなければまだ大きな問題にはなりませんが,常にそうとは限りませんから,やはり重いのです。

なぜWindowsタブレットか

求める機能としては,快適にメモ取りができること,です。
 日常的な外出時には基本的にはそれができれば十分です。

 本格的な出張などで,ある程度がっつり仕事もしたいみたいなときは,重さを覚悟してMacBook Proを持っていけば足ります。

 重さだけを考えれば,800グラム台のメーカー製ノートパソコンもあるにはあります。
 しかし,そうなると価格が20万円を超える程度までいってしまいます。
 日常的に持ち運ぶ用途だと,故障や盗難も考慮に入れる必要があるわけですし,そこまで高価なものは対象から外れます。

 すでに所有しているiPadやiPad miniにキーボードをつなぐというのではダメなのか。一番普通の発想はこれになりますし,大抵の人はこれで事足りると思います。
 しかし,個人的にはダメです。
 iOSデバイスでは,日本語入力環境が貧弱過ぎなんです。

 私の場合,ローマ字入力ではない「下駄配列」という特殊なものが使えるということが必須です。
 iOSデバイスでは,下駄配列なんていうマイナーな入力方式が使えるという話などおよそ聞いたことがありません。
 さすがに自分用にこのためにアプリを作るだけの時間はないですし。

 ついでにいえば,いわゆるEmacsキーバインドというものが使えることも必須です。
 Emacsキーバインドというのは,CTRLキーと他のキーを同時に押すことで矢印キーの代わりの動作をするなど,なるべくホームポジションから指を動かさずに済むように考えられたキーの組み合わせ,です。
 文章編集中にカーソルを前後左右,文頭,文末に移動させる必要があったりするわけですが,そのときもわざわざ手を離して矢印キーまで動かさなくても,ホームポジションのままさささっと動かすことができるのです。
 例えば,CTRLキーとPで前の行,CTRLキーとNで次の行,CTRLキーとBで一文字前,CTRLキーとFで一文字後,CTRLキーとAで文頭,CTRLキーとEで文末に移動などです。
 エンターキーもCTRLキーとJで入力します。
 慣れるまでちょっと違和感がありますが,慣れるともうそれなしではいられないくらい快適です。
 
 こういった細かなカスタマイズを実現しようと思うと,iOSデバイスではダメです。
 またAndroidはある程度自由度がありますが,それでも下駄配列は調べた限りダメです。

 その他ポメラみたいな文章作成専用のガジェットも,これらのタブレット以上にカスタマイズが出来ないので,ダメなわけです。
 

Windowsタブレット選び

そうなると,パソコンの汎用性を持っているWindowsタブレットしかない。
 Windowsタブレットなら,タブレットと言いながら,そこで動いているのはれっきとしたWindowsなわけで,上記のようなカスタマイズも自由自在。
 ついでながら,タブレットとしても利用できるわけですから,電車の中など読書をするのにも使うことができるという特典も付いています。

 Windowsタブレットの中では何がいいか。
 一番ノートパソコンに近いものだと,SurfaceProになります。
 悪くないんですが,重いのと高いのとで,却下。
 
 10インチタブレット。
 重い,高い。

 必然的に8インチタブレットに。
 その中での条件としては,解像度がレティナディスプレイに近いもので,なるべくストレージ(記憶容量)が大きい物。
 iPhoneやiPadAirに慣れてしまった結果,粗いディスプレイには耐えられなくなってしまったので,解像度は高めのものにしたいです。
 ストレージの点は,タブレット的にも使うなら,自炊した文庫本や新書を入れられるように,ある程度の容量を持っていてほしい。

 そうした観点で見ていくと,解像度が1920×1200の製品がそもそもあまりなくて,NECのlavie tabかレノボのthinkpad。
 前者は容量が64G。
 後者には128Gのものもあったものの,軽量ノートパソコンが買えるくらいの価格になってしまうので,lavie tab w 708にすることに。
 重さは370グラム。
 Bluetoothでつなげるキーボードもついでに買って,そちらの重さは350グラム。
 (マウスを別に用意するのは嫌だったので,ポインタ付きのthinkpadのヤツにしました。)
 合計しても720グラム程度で,価格は超軽量ノートパソコンの4分の1程度です。
 

使用感

初めてのWindowsタブレットですが,全体的には今のところわりと満足しています。

 特徴としては,良くも悪くも「パソコン」である,というものです。
  iPadはもちろん,Androidタブレットと比較しても,その「パソコン」感は半端ないです。
  電源切ろうとしたら,「アップデートをしています。15%」みたいに表示されるとか,普段使っているデスクトップのWindowsと何ら変わりません。

 iPadも実はコンピュータなわけですから,裏では無骨な動作を当然しているわけですが,ユーザーには基本的に全く見せないですよね。
 アップデートにしたって,白黒のリンゴの画面で横棒が伸びていくだけ。
 ジョブズがプレゼンにおいて「魔法のようなデバイス」と形容したiPadでは,「タブレットの魔法」はどこまでもかかっているわけです。

 一方Windowsタブレットは,舞台裏が丸見え。
 中の人が着ぐるみ脱いで休憩してる姿が見えるレベル。
 
 ただまあそれは目的とするところが違うからなわけで,逆によくここまで普通のパソコンに,タッチ操作のガワを着せたなと感心します。
 特長である「パソコン」であることは維持しつつ,一方で,モダンUIという形で「タブレットの魔法」を再現してみせる。
 そこにはエレガントさとか洗練された感じとかは全くないわけですが,力技でこれだけのことをやってのけるマイクロソフトの底力を久々に感じた気がします。
 
 とはいいながら,あまり詳しくない人への一般的なおすすめとしては,タブレットを買うならiPadかメジャーなAndroidタブレットがいいと思います。
 ノートパソコン的なことをしたいのであれば,ノートパソコンを買うのがいいと思います。

 Windowsタブレットのタブレット的な側面としては,Windowsストアアプリ(iOSデバイスにおけるAppStoreに相当するもの)を利用するのですが,品揃えは半端無く悪いです。
 Evernoteみたいなメジャーなアプリであっても機能が中途半端なものしかまだないくらいです。
 ある用途のアプリを探そうとしても,選択肢はあまりありません。




2015年1月3日土曜日

読書感想文 「働かざるもの,飢えるべからず」

2009年の本ですが,全然古びている印象はありませんでした。

中心テーマは,社会相続(相続税100%)を原資としたベーシックインカム(政府が全員に一律一定額を支給して最低限の生活を保証する,というような制度)
についてですが,
社会のあり方,働くことの意味などいろんなことを考えさせられます。

今後も「機械との競争」などにより,仕事がどんどん奪われていくわけで,
富の一極集中はよりその傾向を強めていくんだと思います。
そのような状況において,社会は従来のままではいられないんだろうなと
強く感じました。


(主な内容)
富の一極集中,そのメカニズム及びその弊害
現在の貧困は「ものの不足」ではなく,いわば「血行不良」
トリクルダウンは起こらない
富の再分配の方法としてのベーシックインカム
所有と利用
働くということの意味の変化

などなど。

2014年12月7日日曜日

事件一覧画面での挙動の修正

 ファイルメーカーで自作している事件管理データベースの微調整のお知らせです。
 
 同データベースでは,事件情報にアクセスする際,マウスで2回程度クリックすれば目指す事件情報にアクセス出来ることを目指しています。
 具体的には,「事件一覧」画面に表示されている,「任意整理」などの事件カテゴリボタン,あるいは,「ア行」などの依頼者の名字の先頭の文字を表示するボタンをマウスでクリックして,事件を絞り込んで表示して,目的の事件を探しやすいようにします。

 ただその際,従来は,「事件カテゴリ」ボタンを連続して選択することは出来ませんでした。
 例えば,「任意整理」ボタンを一度選択したあと,「あ,間違えた。破産の人だった」と思ってそのまま「破産」ボタンを押すと,「この検索条件に一致するレコードはありません。」とよく分からないメッセージが表示されてしまっていました。
 今回調整したのはこのあたりの挙動です。

よく分からないメッセージの表示


 上記のような挙動をするようにしていたのは,事件カテゴリを選択して絞り込みを行った後,さらに依頼者名で絞り込みを行えるようにした方がいいかもしれないという思惑からでした。
 しかし,実際に長い間使用してみると,そのように二重に絞込をする必要を感じる場面はそうそうないのではないかと感じられました。そんなことよりも日常的に生じる素早い切り替えの必要に対応したほうがいいと感じました。

 そこで,絞込みのやり方を変更し,「事件カテゴリ」ボタン及び依頼者名ボタンを連続して押しても問題なく最後に押したボタンによって絞込んだレコードを表示するようにしました(そのかわり,「任意整理」かつ「タ行」の依頼者の事件,というような重複した絞込みはできなくなっています。)。

 
 ついでに変更したものとして,


 現在どんな条件で絞り込んでいるのかを,ボタンの文字色を変えることで分かるようにしました(選択している条件を示すボタンの文字が赤く表示されます。)。





 「未了一覧」,「終了一覧」ボタンを押すと全弁護士の未了事件,終了事件が表示されていましたが,選択した担当弁護士の事件のみが表示されるように変更しました。




 また,該当するレコードがなかった場合に,よく分からないメッセージと3択が表示されるのに変えて,「レコードがなかった」旨を表示して,選択前の画面に戻るようにしました。




2014年11月22日土曜日

後見報酬申立&事情説明書

 後見事件で定期的に行う,報酬付与の申立と,その際に提出する事情説明書の作成機能のリニューアルのお知らせです。
 ちょっと前から書式の修正を行っていて,事実上使用はできていましたが,細かい点も含めてひと通り仕上がったので,告知します。

 事件詳細の画面の中の「後見関係」のタブの中に,
「報酬付与申立書&事情説明書(横浜家裁)」というのができています。
(2つに分かれていたのをついでに一つに統一しました。
また,今まで始期と終期の自動入力の仕方も変更しました。)




 架空のデータで作成の手順を行なってみます。
 上の図の赤い丸の中の日付に,作成日を入れて(上の例では平成27年3月6日)
「開く」ボタンを押す。






 デフォルトで作成日が期間の報告の終期に入力され,その1年前の日が報告始期に入力されます。
(ぴったり1年ということは少ないでしょうから,適宜微調整します。)

 その他必要な箇所に入力します。

 入力が終わったら,上の図の赤い矢印で表示されている「Wordで出力」というボタンを押します。






 そうすると,必要事項が入力された状態で,Word文書が開かれます。
 なお,他のWordファイル,Excelファイル生成機能と同様,ファイルは作成者のPCの「デスクトップ」に保存される設定になっていますので,必要があればその後ファイルを保存したい場所に移動してください。
 (その際,必須ではないですが,「名前をつけて保存」を行なって,ファイルの形式を「.doc」ないし「.docx」に変更しておくことをおすすめします。)



 一つのファイルで2ページ目が報酬付与申立事情説明書となっています。
 付加報酬部分については,FileMaker上で,それぞれの項目のところに金額が入力されていると,Wordファイルの方にチェックマークが入って,金額が入力されるようになっています。
 Wordファイルですので,適宜必要があれば微調整をするなどして印刷してください。


2014年6月7日土曜日

業務メモの同時編集

 FileMakerでの自作の事件管理データベースの改善のお知らせです。

 複数人が同一事件について同時に業務メモを編集できるようになりました。利用者の立場では,その結果だけ知っておいてもらえばいいのですが,一応どういうことか備忘もかねて書いておきます。

 Excelが基本的にファイル単位で編集の競合が問題になるのに対して,FileMakerの場合は,ファイルの中の個々のレコード単位で編集の競合が問題になります。
 具体的な例で言えば,Excelの場合は,1人がファイルを開いていると,他の人はそのファイル全体にわたって読み取り専用でしか開けない,ということが起こるということです(特別な設定をしない限り)。
 一方FileMakerの場合は,ファイル全体が開けないということではなくて,ファイルの中に存在するレコード(Excelでいうところの一つのセルみたいなもの)のレベルで,編集の競合が起こるということです。

 以上の性質からすれば,FileMakerにおいては本来編集が競合することは少ないはずです。
 しかし,これまではデータベースの設計の不十分さから,同一の依頼者の同一の事件について同時に業務メモを編集しようとすると,「編集中です」というようなエラーメッセージが出て,編集できないという状態になっていました。

 「同一依頼者の同一事件であっても,業務メモのレコードとしては別のものをつくろうとしているのだから,本来同時に編集できるはずなのにおかしいな」とずっと思っていたところ,ようやく上記エラーメッセージを回避することができるようになりました。

 業務メモの通常の利用は今までどおりなのですが,仮に上記のような他の人が編集中というエラーメッセージが出た場合は,下の画像の矢印で示してある,業務メモ作成画面の中の「別ウィンドウで開く」ボタンまたは「別ウィンドウで同時編集」ボタンを押します(ボタンの役割は実はどちらも同じです)。


 そうすると,当該事件の業務メモが別ウィンドウとして開きます。


 上部左に「新しいメモ追加」というボタンがあるので,それを押して,業務メモに新しいレコードを作成すると,メモを入力することが出来ます。
 これにより,他の人の編集が終わるまで入力を待たなければならないということがなくなりました。


2014年6月2日月曜日

債権者リストの使い方

 自作の事件管理データベースで,債務整理状況表について,レイアウト上での説明が若干わかりづらいと思われるので,改めてどのようになっているか示します。



 「債務整理状況表」のタブをクリックすると,債権者名を入力する欄の左右に,「リスト選択」というボタンと「手動入力」というボタンがあります。



 「手動入力」というボタンを押してみるとどうなるか。
 「債権者名」だけではなくて,「郵便番号」,「都道府県名」などを入力する欄が表示されます。
 画面の表示スペースの関係で,初期状態では債権者名を入力する欄だけが表示されていますが,実は債権者について入力できる情報は,債権者名だけではないのです。
 「債務整理状況表」タブの中の,「債権者ラベル印刷」ボタンなどで使う住所等は,ここで入力した情報が使われるようになっています。

 では,「リスト選択」ボタンとは何か?



 「リスト選択」ボタンを押すと,「よく使う債権者リスト」ウィンドウが表示されます。


 ウィンドウの左端にある「今回使う」ボタンを押すと,当該債権者の住所等の情報が,自動的に先ほどの「手動入力」ボタンを押すと表示される画面の住所等の欄に転記されます。
 これにより,よく使う債権者リストにある債権者については,手動で住所等の入力をしなくてもいい,ということになります。

 ちなみになぜこのような構造になっているかというと,明らかに今後二度と出会うことはないだろう債権者も多くいる中,毎度毎度債権者リストに追加していくという形だと,リストが増えすぎて選択がだんだん困難になってしまうからです。

 そういうわけで,
①今後また使いそうな債権者については,1回目は債権者リストに登録して,2回目からは登録した債権者リストから,(上部の検索窓で検索するなどして,)「今回使う」ボタンによって情報を入力する。

②今後使うことは想定されず,今回だけ情報が使えればいい債権者については,直接「債務整理状況表」タブの「手動入力」ボタンを押して情報を入力する。
 という使い分けをすることになります。

2014年5月25日日曜日

依頼者ごと全事件横断の金銭出納帳

 微調整のアナウンスです。
 従来より自作のデータベースでは,「事件詳細」画面で事件ごとに金銭出納帳をつけることが出来ます。
 事件が一つしかない場合には特に問題はないのですが,依頼者によっては,調停→訴訟や,保全→訴訟→執行のように段階的に複数の事件を行うことがあります。
 そのような場合にでも,今までどおり各事件毎に各事件の事件詳細画面で金銭出納帳をつけておけば,「依頼者詳細」の画面で,その依頼者についてのすべての事件にわたっての金銭の出納を確認できるようになりました。
 (何かを新しく入力しなければならないというわけではなく,個々の事件で入力していたものが,呼び出されて表示されるという仕組みです。)

 依頼者の情報を入力する「依頼者詳細」の画面の右側に,「金銭出納帳(顧客全事件横断)」というタブが出来ています。



 そこをクリックすると,当該依頼者のすべての事件について金銭出納帳に入力していたものが,表示されます。
 上の画面の例で言えば,「債権仮差押命令申立事件」,「貸金請求事件」,「執行」のそれぞれの金銭出納帳に入力していたものが,下記のように一覧表示されます。