自作のファイルメーカーのシステムで,実際にどのように省入力が実現されているのか。
百聞は一見にしかずということで,実例でご紹介します。
システムでは,まず最初に利用者の情報を入力するようになってます。
その後顧客情報,事件の情報等を入力していきます。
そうすると各種書面を作成する際に,必要な場所に自動的に必要な情報が反映されるようになっています。
例えば,「FAX連絡書」を作成したいという場合。
下のような作成用の画面があります。
上の画面の「送信先選択」のところで,例えば「依頼者」というのを選択して,「レイアウト確認」ボタンを押すと,
日付,送信先,利用者の住所・名前・連絡先,件名・あいさつ(作成時に編集可能)などが自動的に入力された状態になっています。
元の画面に戻って,「本文」の中を編集すれば,レイアウトの本文部分が編集された状態になります。
レイアウト確認画面で確認して,問題なければ,「印刷」ボタンを押して印刷します(うちの事務所の場合,ダイレクトFAX機能がついていますので,通常は印刷することなくそのまま直接FAXを送信します。そのために印影も画像として取り込んでます。)。
FAX送信書に限らず,係属裁判所名・事件番号・事件名・相手方代理人事務所名・代理人氏名・FAX番号など一回入れた情報を使って,期日請書や,後見関係の報告書などいろんな書面の必要な箇所に必要な情報が自動的に入力されるようになっています。
「こんなのコピペでもいいじゃないか」という考えもあるかもしれませんが,コピペ元のファイルがどこにあるのか探す手間が省けたりとか,コピペ元のファイルの古い情報を消し忘れるという事故を避けることができたりとか,全体的に見れば事務作業量の軽減につながるのではないかと思います。