自作のファイルメーカーによる事件管理データベースの説明書です。
依頼者詳細画面では,生年月日を登録することができます。
西暦で分かっている場合には,そのままそれをフィールドに入力すれば,自動的に和暦で表示されます。
和暦で分かっている場合に,頭の中で西暦に換算してから入力するのは大変なんですが,以下のようにすれば和暦をもとにして入力することができます。
「日付フィールドに和暦を入力するには、次の2つの方法があります。
1)「年」の前に「h」、「s」、「t」、「m」の文字を入力します。
「h」は平成、「s」は昭」、「t」は大正、「m」は明治の意味となり、入力する際、全角/半角、大文字/小文字のどちらでもかまいません。
例:H23.11.8 s33/11/18
2)「年」と「月」と「日」のセパレータとして「+」を使用すると、和歴(平成や昭和など)の入力になります。「年」を1桁か2桁で入力した場合、以下のように判断されます。」
入力値
和暦
例
1 〜 25
平成
1+11+10 => 平成 元年11月10日
26 ~ 64*
昭和
26+11+10 => 昭和26年11月10日
64
平成
64+11+10 => 平成 元年11月10日
65 ~ 89*
西暦
77+11+10 => 昭和52年11月10日
89 ~ 99
平成
89+11+10 => 平成 元年11月10日
64+1+8 => 平成元年 01 月 08 日
89+1+8 => 平成元年 01 月 08 日
※FileMaker Pro 12v3 では、上記の平成の期間を変更されたとのことです。
1 〜 35
平成
1+11+10 => 平成 元年11月10日
36 〜 64*
昭和
36+11+10 => 昭和36年11月10日
※和暦入力したデータを確定すると、西暦の日付に自動変換されます。
和暦の入力方法
2015年12月29日火曜日
2015年12月24日木曜日
Surface3のレビュー
当初は東芝のdynapadを購入するつもりだったものの,改めて自分の求める要素を書き出してSurface3との比較を検討しているうちに,「Surface3の方がいいぞ」ということになって,結局そちらを購入してしまいました。
思っていたよりもよく,意外と重さも気になりません。。
サイズは若干大きめではあるものの,取り回しできないほどの大きさではないと感じます。
むしろ,iPadよりもやや大きめの大きさで,雑誌などの大きめのサイズの書籍を電子化したものを閲覧するのにとても重宝しています。
アスペクト比も3:2なので,横でもタテでも使いやすいです。
画面はWindowsのスケーリングの問題なのか,時折若干にじんだように表示されることもありますが,それでも十分に高精細できれいです。
カバーを閉じるとスリープに入るところなんかさすがに純正品といったところです。
今まで純正品以外のBluetoothキーボードを使っていたので,使いたいときにすぐ使い始められて,終わったらすぐしまえるのは便利です。
またBluetoothなどではなく物理的に接続されているので,最初から本体に認識させる作業をする必要がない点,いわゆるチャタリングを気にする必要がない点及び本体から給電されるので別途充電を気にする必要する必要がない点も,大きな利点です。
一方,キーボードの部分の打ち易さは,そこそこといったところです。
薄いからしょうがないという面はあるものの、打鍵感はあまり良くないです。ペコペコするというか。
使っているうちに慣れることのできる範囲内だとは思います。
なお,勘違いして当初Pro4用タイプカバーを購入してしまったので,そちらも見たのですが(実際には使用できていないのでちょっと触っただけです),アイソレーションキーボード(個々のキーの間に隙間が作ってあるもの)になっていて、使いやすそうでした。
それと比較すると,3用のタイプカバーの場合は快適さは落ちると思います。
あと,タッチパッドは狭いです。
特に縦方向が短いので,狭苦しさを感じます。
もっとも,サイズから言ってしょうがないというところがあり,ないことに比べれば天地の差です。
一応ジェスチャーにも対応していて,3本指で上にスワイプすると,起動しているアプリ一覧画面になるなど,ちょっとMacっぽく使うこともできます。
その他タイプカバー関係の若干マニアックな話でいえば,CapsキーとCtrlキーの入れ替えも無事に行うことができました(レジストリをいじります)。
Capsキーの位置は,「A」キーの左という,左手の小指で押しやすい位置にあるのに,ほぼ使いません。一方で,Ctrlキーは,よく使うのに,キーボードの最下段という使いにくい位置にあります。
そこで,この両者を入れ替えて使用すると便利になります。
手打ちでレジストリを入れ替えるのは大変なのですが,ネット上にあらかじめそれらを入れ替えられるように設定してくれているファイルがあるので,レジストリのバックアップを取ったうえで,実行すると,両者が入れ替わります。
余談ですが,以前買ったMicrosoft社のUniversalMobileKeyboardでそれをやると,元のCapsキーを押すとなぜかCtrlキーに加えてShiftキーまで入力されることになってしまうという困った現象が出てしまい,全く使い物になりませんでした。
同じことにならなくてとりあえずよかったです。
8インチタブレットでも,Word,Excelは十分動いていましたので。
Surface3は,CPUはCherrytrailになり, 64ビットOSでメモリも4ギガになったので,気持ち快適になりました。
きびきび迅速に動くかといえば,たまに多少待つことがあるかなとは思いますが,個人的には全然気になりません。
この辺りは期待度によるところが大きいかなと思います。
これだけのことが全てそれなり以上に出来るのは,なかなかないと思います。
オリジナリティにあふれた感想でいえば,「これさえあれば,何もいらない」という感じです。
従来,MacBookAirとiPadを両方かばんに入れて持ち歩いたりしており,最近の8インチタブレットとBluetoothキーボードを持ち歩くスタイルのときも,やはりPDF閲覧用としてiPadは手放せませんでした。
ところが,ついにSurface3のときには,iPadを家に置いたまま外出することができています。
なおWindowsのストアアプリはあまり充実していないのですが,PDFの閲覧ソフトであるPico Viewerはなかなか優秀で,おすすめです。
MacやiOSに比べて,WindowsはPDFの閲覧・編集が得意ではないですが,Pico Viewerはページの表示速度もなかなか早くて実用的に使えるなと思っています。
サイズ感,重量
一言で言えば「いい感じ」です。思っていたよりもよく,意外と重さも気になりません。。
サイズは若干大きめではあるものの,取り回しできないほどの大きさではないと感じます。
むしろ,iPadよりもやや大きめの大きさで,雑誌などの大きめのサイズの書籍を電子化したものを閲覧するのにとても重宝しています。
アスペクト比も3:2なので,横でもタテでも使いやすいです。
画面はWindowsのスケーリングの問題なのか,時折若干にじんだように表示されることもありますが,それでも十分に高精細できれいです。
タイプカバー
カバーとしての取り回しはとてもしやすいです。カバーを閉じるとスリープに入るところなんかさすがに純正品といったところです。
今まで純正品以外のBluetoothキーボードを使っていたので,使いたいときにすぐ使い始められて,終わったらすぐしまえるのは便利です。
またBluetoothなどではなく物理的に接続されているので,最初から本体に認識させる作業をする必要がない点,いわゆるチャタリングを気にする必要がない点及び本体から給電されるので別途充電を気にする必要する必要がない点も,大きな利点です。
一方,キーボードの部分の打ち易さは,そこそこといったところです。
薄いからしょうがないという面はあるものの、打鍵感はあまり良くないです。ペコペコするというか。
使っているうちに慣れることのできる範囲内だとは思います。
なお,勘違いして当初Pro4用タイプカバーを購入してしまったので,そちらも見たのですが(実際には使用できていないのでちょっと触っただけです),アイソレーションキーボード(個々のキーの間に隙間が作ってあるもの)になっていて、使いやすそうでした。
それと比較すると,3用のタイプカバーの場合は快適さは落ちると思います。
あと,タッチパッドは狭いです。
特に縦方向が短いので,狭苦しさを感じます。
もっとも,サイズから言ってしょうがないというところがあり,ないことに比べれば天地の差です。
一応ジェスチャーにも対応していて,3本指で上にスワイプすると,起動しているアプリ一覧画面になるなど,ちょっとMacっぽく使うこともできます。
その他タイプカバー関係の若干マニアックな話でいえば,CapsキーとCtrlキーの入れ替えも無事に行うことができました(レジストリをいじります)。
Capsキーの位置は,「A」キーの左という,左手の小指で押しやすい位置にあるのに,ほぼ使いません。一方で,Ctrlキーは,よく使うのに,キーボードの最下段という使いにくい位置にあります。
そこで,この両者を入れ替えて使用すると便利になります。
手打ちでレジストリを入れ替えるのは大変なのですが,ネット上にあらかじめそれらを入れ替えられるように設定してくれているファイルがあるので,レジストリのバックアップを取ったうえで,実行すると,両者が入れ替わります。
余談ですが,以前買ったMicrosoft社のUniversalMobileKeyboardでそれをやると,元のCapsキーを押すとなぜかCtrlキーに加えてShiftキーまで入力されることになってしまうという困った現象が出てしまい,全く使い物になりませんでした。
同じことにならなくてとりあえずよかったです。
性能等
もともと旧世代(Baytrail世代)のCPUと2ギガメモリを搭載した8インチWindowsタブレットを使っていたので,性能的には全く心配していませんでした。8インチタブレットでも,Word,Excelは十分動いていましたので。
Surface3は,CPUはCherrytrailになり, 64ビットOSでメモリも4ギガになったので,気持ち快適になりました。
きびきび迅速に動くかといえば,たまに多少待つことがあるかなとは思いますが,個人的には全然気になりません。
この辺りは期待度によるところが大きいかなと思います。
やれること
Dropboxを使ってファイルのやりとりをする,Word・Excelファイルの編集をする,ファイルメーカーの簡単な入力作業を行う,Chromeでウェブサイトの閲覧をする,Emacsでテキストファイルを編集する,PDFを管理・閲覧する,MetaMoji Noteで手書きメモを作成する,ということがどれも十分スムースに行うことができます。これだけのことが全てそれなり以上に出来るのは,なかなかないと思います。
オリジナリティにあふれた感想でいえば,「これさえあれば,何もいらない」という感じです。
従来,MacBookAirとiPadを両方かばんに入れて持ち歩いたりしており,最近の8インチタブレットとBluetoothキーボードを持ち歩くスタイルのときも,やはりPDF閲覧用としてiPadは手放せませんでした。
ところが,ついにSurface3のときには,iPadを家に置いたまま外出することができています。
なおWindowsのストアアプリはあまり充実していないのですが,PDFの閲覧ソフトであるPico Viewerはなかなか優秀で,おすすめです。
MacやiOSに比べて,WindowsはPDFの閲覧・編集が得意ではないですが,Pico Viewerはページの表示速度もなかなか早くて実用的に使えるなと思っています。
2015年11月25日水曜日
自作ファイルメーカーデータベースの機能説明まとめ
2012年10月頃から職場で使用し始めた,FileMakerによる事件管理データベース。
今では自分と担当事務員だけではなく,他の弁護士とその担当事務員の組み合わせでも使用するようになっているので,改めて機能説明をまとめておきたいと思います。
(なお,現在はLegalWinというサービスを開発し,提供しています。)
今では自分と担当事務員だけではなく,他の弁護士とその担当事務員の組み合わせでも使用するようになっているので,改めて機能説明をまとめておきたいと思います。
(なお,現在はLegalWinというサービスを開発し,提供しています。)
・後見事件
・破産事件等の債務整理
・破産申立て
・管財事件
・一般民事事件
・一般的な操作
2015年11月14日土曜日
iPad Pro(12インチ)について
ジョブズが亡くなって4年が経過しましたが,その間iPad miniが登場し,iPhoneの画面は大きくなり,この度さらにスタイラス(Apple Pencil)とキーボードを使う巨大なiPad Proが登場するなど,Appleは順調に製品ラインを増やし続けています。
低迷したAppleにジョブズが復帰した際に,製品があまりにも多く,フォーカスしていないとして,計画していた製品のうち70パーセントの製品を削除したのと対照的だと感じます。
でもそれは,ある程度しょうがないことなんでしょう。
ジョブズのような稀代のビジョナリーであればこそ,「この方向が間違いないんだ」とフォーカスすることができました。そしてそのようなフォーカスによる資源の集中と,目指した方向性の正しさ(結果的に正しかった)によって,素晴らしい製品を生み出すことができました。
しかし,そのような特殊な才能は失われてしまった以上,製品を絞るという大きな賭けにはなかなか出られません。
手探りで進まざるをえない以上,ある程度枠を広げて,マスに受けそうな製品を作っていかざるを得ません。
iPad mini,大画面iPhone,Apple Watch,iPad Proなどは,本質に根ざした製品というよりは,「ビジネス的」に生み出されているように感じられます。
IT業界の状況の変化は激しいので,何が「正解」になるかはわからないですが,ジョブズの寿命がもう4年長かったとしたら,もっと全然違った世界になっていたのかもしれないと思うと,返す返すジョブズの早逝は残念でなりません。
亡くなったジョブズは生き返りはしませんが,iPad Proという製品がどのようなものかを占うにあたって,ジョブズの残した言葉は,今でも参考になるところが多いのではないかと思っています。
2010年に初代iPadを発表した時,ジョブズはkeynoteで以下のように語っていました(以下は適当な意訳です)。
我々の多くは,スマートフォンとノートPCを使っている。
問題は,スマートフォンとラップトップの間に新しいカテゴリーの製品が入り込む余地はあるのか?ということだ。
その製品は,何らかの作業について,スマートフォンやノートPCで行うよりも,ずっと快適にやれる,というものでなければならない。
そうでなければ存在意義がない。
そして,ジョブズは,その文脈において,ネット閲覧,メール,写真・動画・音楽鑑賞,ゲーム,読書については,画面の大きいタブレットがずっと快適にやれるとして,iPadを世に送り出しました。
上記のジョブズの言葉は,ある意味タブレットという製品カテゴリーの本質を語っているものであり,今の時点においてもあてはまるのではないかと思います。
ノートPCとスマートフォンは既に存在していて,多くの用途において事足りている,ということが所与の前提だということは今でも変わりありません。
むしろ,iPadの登場によって一応タブレットというものが存在するようになった以上,これから出る製品については,より空隙というのは少なくなっているともいえます。
その中で,新たな製品が存在意義を持つためには,何らかの点で,ノートPC,スマートフォン等,既にある製品群よりも,快適に行うことができなければなりません。
ではiPad Pro(12インチ)は,何らかの作業を行うにあたって,「ずっと快適である」といえるでしょうか。
Apple Pencilを使う用途については,おそらく言えるんでしょうね。これを目的とするならば,十分アリな気がします。
一方で,ネット閲覧,メール,写真・動画・音楽鑑賞,ゲーム,読書については,ノートPCないしもっと軽い既存のタブレットの方が快適だと思います。少なくともiPad Proの方が「ずっと快適」だということはないのではないでしょうか。
動画・音楽鑑賞については,iPad Proのスピーカーは良さそうですが,それにしても,音質だけならノートPC等で十分良いものがあると思います。
それよりも何よりも,まずiPad Proは重すぎだと思います。
「画面が大きいから重くなる」というのは単なる技術上の制約に過ぎないわけで,その点を捨象して考えると,手に持って使う製品については,せいぜい500グラム程度以下でないと気軽には使えないですよね。
iPad Proは713グラムということですが,その重さだと多くの場合結局置いて使うことになるでしょうし,置いて使うなら別にタブレットである必要性に乏しくなります。
フルのOSが走る普通のPCの方がよっぽど使い勝手はいいと思います。
そういうわけで,iPad Proについては,個人的には,Apple Pencilを使う用途では使わないので,500グラム程度の軽さにまでならなければ,購入候補には入らない,という結論になりました。
低迷したAppleにジョブズが復帰した際に,製品があまりにも多く,フォーカスしていないとして,計画していた製品のうち70パーセントの製品を削除したのと対照的だと感じます。
でもそれは,ある程度しょうがないことなんでしょう。
ジョブズのような稀代のビジョナリーであればこそ,「この方向が間違いないんだ」とフォーカスすることができました。そしてそのようなフォーカスによる資源の集中と,目指した方向性の正しさ(結果的に正しかった)によって,素晴らしい製品を生み出すことができました。
しかし,そのような特殊な才能は失われてしまった以上,製品を絞るという大きな賭けにはなかなか出られません。
手探りで進まざるをえない以上,ある程度枠を広げて,マスに受けそうな製品を作っていかざるを得ません。
iPad mini,大画面iPhone,Apple Watch,iPad Proなどは,本質に根ざした製品というよりは,「ビジネス的」に生み出されているように感じられます。
IT業界の状況の変化は激しいので,何が「正解」になるかはわからないですが,ジョブズの寿命がもう4年長かったとしたら,もっと全然違った世界になっていたのかもしれないと思うと,返す返すジョブズの早逝は残念でなりません。
亡くなったジョブズは生き返りはしませんが,iPad Proという製品がどのようなものかを占うにあたって,ジョブズの残した言葉は,今でも参考になるところが多いのではないかと思っています。
2010年に初代iPadを発表した時,ジョブズはkeynoteで以下のように語っていました(以下は適当な意訳です)。
我々の多くは,スマートフォンとノートPCを使っている。
問題は,スマートフォンとラップトップの間に新しいカテゴリーの製品が入り込む余地はあるのか?ということだ。
その製品は,何らかの作業について,スマートフォンやノートPCで行うよりも,ずっと快適にやれる,というものでなければならない。
そうでなければ存在意義がない。
そして,ジョブズは,その文脈において,ネット閲覧,メール,写真・動画・音楽鑑賞,ゲーム,読書については,画面の大きいタブレットがずっと快適にやれるとして,iPadを世に送り出しました。
上記のジョブズの言葉は,ある意味タブレットという製品カテゴリーの本質を語っているものであり,今の時点においてもあてはまるのではないかと思います。
ノートPCとスマートフォンは既に存在していて,多くの用途において事足りている,ということが所与の前提だということは今でも変わりありません。
むしろ,iPadの登場によって一応タブレットというものが存在するようになった以上,これから出る製品については,より空隙というのは少なくなっているともいえます。
その中で,新たな製品が存在意義を持つためには,何らかの点で,ノートPC,スマートフォン等,既にある製品群よりも,快適に行うことができなければなりません。
ではiPad Pro(12インチ)は,何らかの作業を行うにあたって,「ずっと快適である」といえるでしょうか。
Apple Pencilを使う用途については,おそらく言えるんでしょうね。これを目的とするならば,十分アリな気がします。
一方で,ネット閲覧,メール,写真・動画・音楽鑑賞,ゲーム,読書については,ノートPCないしもっと軽い既存のタブレットの方が快適だと思います。少なくともiPad Proの方が「ずっと快適」だということはないのではないでしょうか。
動画・音楽鑑賞については,iPad Proのスピーカーは良さそうですが,それにしても,音質だけならノートPC等で十分良いものがあると思います。
それよりも何よりも,まずiPad Proは重すぎだと思います。
「画面が大きいから重くなる」というのは単なる技術上の制約に過ぎないわけで,その点を捨象して考えると,手に持って使う製品については,せいぜい500グラム程度以下でないと気軽には使えないですよね。
iPad Proは713グラムということですが,その重さだと多くの場合結局置いて使うことになるでしょうし,置いて使うなら別にタブレットである必要性に乏しくなります。
フルのOSが走る普通のPCの方がよっぽど使い勝手はいいと思います。
そういうわけで,iPad Proについては,個人的には,Apple Pencilを使う用途では使わないので,500グラム程度の軽さにまでならなければ,購入候補には入らない,という結論になりました。
2015年2月15日日曜日
Windowsタブレット導入記
8インチのWindowsタブレットを購入してしまいました,というお話です。
私は,仕事の外出時には必ずメモ取り用にパソコンを持参する習慣があります。
それまではMacBook Airを使用していました。
このパソコンには大いに満足していますが,
常に持ち運んで利用するには,自分の基準からすれば重い。
自分の設定するモバイルマシンの基準は,
定性的にいえば「使わないかもしれなくても持っていく気になる重さ。
定量的には1キロ以下。
MacBook Airは約1.3キロですから,その基準からすれば,重いのです。
他に荷物がなければまだ大きな問題にはなりませんが,常にそうとは限りませんから,やはり重いのです。
日常的な外出時には基本的にはそれができれば十分です。
本格的な出張などで,ある程度がっつり仕事もしたいみたいなときは,重さを覚悟してMacBook Proを持っていけば足ります。
重さだけを考えれば,800グラム台のメーカー製ノートパソコンもあるにはあります。
しかし,そうなると価格が20万円を超える程度までいってしまいます。
日常的に持ち運ぶ用途だと,故障や盗難も考慮に入れる必要があるわけですし,そこまで高価なものは対象から外れます。
すでに所有しているiPadやiPad miniにキーボードをつなぐというのではダメなのか。一番普通の発想はこれになりますし,大抵の人はこれで事足りると思います。
しかし,個人的にはダメです。
iOSデバイスでは,日本語入力環境が貧弱過ぎなんです。
私の場合,ローマ字入力ではない「下駄配列」という特殊なものが使えるということが必須です。
iOSデバイスでは,下駄配列なんていうマイナーな入力方式が使えるという話などおよそ聞いたことがありません。
さすがに自分用にこのためにアプリを作るだけの時間はないですし。
ついでにいえば,いわゆるEmacsキーバインドというものが使えることも必須です。
Emacsキーバインドというのは,CTRLキーと他のキーを同時に押すことで矢印キーの代わりの動作をするなど,なるべくホームポジションから指を動かさずに済むように考えられたキーの組み合わせ,です。
文章編集中にカーソルを前後左右,文頭,文末に移動させる必要があったりするわけですが,そのときもわざわざ手を離して矢印キーまで動かさなくても,ホームポジションのままさささっと動かすことができるのです。
例えば,CTRLキーとPで前の行,CTRLキーとNで次の行,CTRLキーとBで一文字前,CTRLキーとFで一文字後,CTRLキーとAで文頭,CTRLキーとEで文末に移動などです。
エンターキーもCTRLキーとJで入力します。
慣れるまでちょっと違和感がありますが,慣れるともうそれなしではいられないくらい快適です。
こういった細かなカスタマイズを実現しようと思うと,iOSデバイスではダメです。
またAndroidはある程度自由度がありますが,それでも下駄配列は調べた限りダメです。
その他ポメラみたいな文章作成専用のガジェットも,これらのタブレット以上にカスタマイズが出来ないので,ダメなわけです。
Windowsタブレットなら,タブレットと言いながら,そこで動いているのはれっきとしたWindowsなわけで,上記のようなカスタマイズも自由自在。
ついでながら,タブレットとしても利用できるわけですから,電車の中など読書をするのにも使うことができるという特典も付いています。
Windowsタブレットの中では何がいいか。
一番ノートパソコンに近いものだと,SurfaceProになります。
悪くないんですが,重いのと高いのとで,却下。
10インチタブレット。
重い,高い。
必然的に8インチタブレットに。
その中での条件としては,解像度がレティナディスプレイに近いもので,なるべくストレージ(記憶容量)が大きい物。
iPhoneやiPadAirに慣れてしまった結果,粗いディスプレイには耐えられなくなってしまったので,解像度は高めのものにしたいです。
ストレージの点は,タブレット的にも使うなら,自炊した文庫本や新書を入れられるように,ある程度の容量を持っていてほしい。
そうした観点で見ていくと,解像度が1920×1200の製品がそもそもあまりなくて,NECのlavie tabかレノボのthinkpad。
前者は容量が64G。
後者には128Gのものもあったものの,軽量ノートパソコンが買えるくらいの価格になってしまうので,lavie tab w 708にすることに。
重さは370グラム。
Bluetoothでつなげるキーボードもついでに買って,そちらの重さは350グラム。
(マウスを別に用意するのは嫌だったので,ポインタ付きのthinkpadのヤツにしました。)
合計しても720グラム程度で,価格は超軽量ノートパソコンの4分の1程度です。
特徴としては,良くも悪くも「パソコン」である,というものです。
iPadはもちろん,Androidタブレットと比較しても,その「パソコン」感は半端ないです。
電源切ろうとしたら,「アップデートをしています。15%」みたいに表示されるとか,普段使っているデスクトップのWindowsと何ら変わりません。
iPadも実はコンピュータなわけですから,裏では無骨な動作を当然しているわけですが,ユーザーには基本的に全く見せないですよね。
アップデートにしたって,白黒のリンゴの画面で横棒が伸びていくだけ。
ジョブズがプレゼンにおいて「魔法のようなデバイス」と形容したiPadでは,「タブレットの魔法」はどこまでもかかっているわけです。
一方Windowsタブレットは,舞台裏が丸見え。
中の人が着ぐるみ脱いで休憩してる姿が見えるレベル。
ただまあそれは目的とするところが違うからなわけで,逆によくここまで普通のパソコンに,タッチ操作のガワを着せたなと感心します。
特長である「パソコン」であることは維持しつつ,一方で,モダンUIという形で「タブレットの魔法」を再現してみせる。
そこにはエレガントさとか洗練された感じとかは全くないわけですが,力技でこれだけのことをやってのけるマイクロソフトの底力を久々に感じた気がします。
とはいいながら,あまり詳しくない人への一般的なおすすめとしては,タブレットを買うならiPadかメジャーなAndroidタブレットがいいと思います。
ノートパソコン的なことをしたいのであれば,ノートパソコンを買うのがいいと思います。
Windowsタブレットのタブレット的な側面としては,Windowsストアアプリ(iOSデバイスにおけるAppStoreに相当するもの)を利用するのですが,品揃えは半端無く悪いです。
Evernoteみたいなメジャーなアプリであっても機能が中途半端なものしかまだないくらいです。
ある用途のアプリを探そうとしても,選択肢はあまりありません。
どうして購入したのか
もともとモバイル環境に満足していなかったからです。私は,仕事の外出時には必ずメモ取り用にパソコンを持参する習慣があります。
それまではMacBook Airを使用していました。
このパソコンには大いに満足していますが,
常に持ち運んで利用するには,自分の基準からすれば重い。
自分の設定するモバイルマシンの基準は,
定性的にいえば「使わないかもしれなくても持っていく気になる重さ。
定量的には1キロ以下。
MacBook Airは約1.3キロですから,その基準からすれば,重いのです。
他に荷物がなければまだ大きな問題にはなりませんが,常にそうとは限りませんから,やはり重いのです。
なぜWindowsタブレットか
求める機能としては,快適にメモ取りができること,です。日常的な外出時には基本的にはそれができれば十分です。
本格的な出張などで,ある程度がっつり仕事もしたいみたいなときは,重さを覚悟してMacBook Proを持っていけば足ります。
重さだけを考えれば,800グラム台のメーカー製ノートパソコンもあるにはあります。
しかし,そうなると価格が20万円を超える程度までいってしまいます。
日常的に持ち運ぶ用途だと,故障や盗難も考慮に入れる必要があるわけですし,そこまで高価なものは対象から外れます。
すでに所有しているiPadやiPad miniにキーボードをつなぐというのではダメなのか。一番普通の発想はこれになりますし,大抵の人はこれで事足りると思います。
しかし,個人的にはダメです。
iOSデバイスでは,日本語入力環境が貧弱過ぎなんです。
私の場合,ローマ字入力ではない「下駄配列」という特殊なものが使えるということが必須です。
iOSデバイスでは,下駄配列なんていうマイナーな入力方式が使えるという話などおよそ聞いたことがありません。
さすがに自分用にこのためにアプリを作るだけの時間はないですし。
ついでにいえば,いわゆるEmacsキーバインドというものが使えることも必須です。
Emacsキーバインドというのは,CTRLキーと他のキーを同時に押すことで矢印キーの代わりの動作をするなど,なるべくホームポジションから指を動かさずに済むように考えられたキーの組み合わせ,です。
文章編集中にカーソルを前後左右,文頭,文末に移動させる必要があったりするわけですが,そのときもわざわざ手を離して矢印キーまで動かさなくても,ホームポジションのままさささっと動かすことができるのです。
例えば,CTRLキーとPで前の行,CTRLキーとNで次の行,CTRLキーとBで一文字前,CTRLキーとFで一文字後,CTRLキーとAで文頭,CTRLキーとEで文末に移動などです。
エンターキーもCTRLキーとJで入力します。
慣れるまでちょっと違和感がありますが,慣れるともうそれなしではいられないくらい快適です。
こういった細かなカスタマイズを実現しようと思うと,iOSデバイスではダメです。
またAndroidはある程度自由度がありますが,それでも下駄配列は調べた限りダメです。
その他ポメラみたいな文章作成専用のガジェットも,これらのタブレット以上にカスタマイズが出来ないので,ダメなわけです。
Windowsタブレット選び
そうなると,パソコンの汎用性を持っているWindowsタブレットしかない。Windowsタブレットなら,タブレットと言いながら,そこで動いているのはれっきとしたWindowsなわけで,上記のようなカスタマイズも自由自在。
ついでながら,タブレットとしても利用できるわけですから,電車の中など読書をするのにも使うことができるという特典も付いています。
Windowsタブレットの中では何がいいか。
一番ノートパソコンに近いものだと,SurfaceProになります。
悪くないんですが,重いのと高いのとで,却下。
10インチタブレット。
重い,高い。
必然的に8インチタブレットに。
その中での条件としては,解像度がレティナディスプレイに近いもので,なるべくストレージ(記憶容量)が大きい物。
iPhoneやiPadAirに慣れてしまった結果,粗いディスプレイには耐えられなくなってしまったので,解像度は高めのものにしたいです。
ストレージの点は,タブレット的にも使うなら,自炊した文庫本や新書を入れられるように,ある程度の容量を持っていてほしい。
そうした観点で見ていくと,解像度が1920×1200の製品がそもそもあまりなくて,NECのlavie tabかレノボのthinkpad。
前者は容量が64G。
後者には128Gのものもあったものの,軽量ノートパソコンが買えるくらいの価格になってしまうので,lavie tab w 708にすることに。
重さは370グラム。
Bluetoothでつなげるキーボードもついでに買って,そちらの重さは350グラム。
(マウスを別に用意するのは嫌だったので,ポインタ付きのthinkpadのヤツにしました。)
合計しても720グラム程度で,価格は超軽量ノートパソコンの4分の1程度です。
使用感
初めてのWindowsタブレットですが,全体的には今のところわりと満足しています。特徴としては,良くも悪くも「パソコン」である,というものです。
iPadはもちろん,Androidタブレットと比較しても,その「パソコン」感は半端ないです。
電源切ろうとしたら,「アップデートをしています。15%」みたいに表示されるとか,普段使っているデスクトップのWindowsと何ら変わりません。
iPadも実はコンピュータなわけですから,裏では無骨な動作を当然しているわけですが,ユーザーには基本的に全く見せないですよね。
アップデートにしたって,白黒のリンゴの画面で横棒が伸びていくだけ。
ジョブズがプレゼンにおいて「魔法のようなデバイス」と形容したiPadでは,「タブレットの魔法」はどこまでもかかっているわけです。
一方Windowsタブレットは,舞台裏が丸見え。
中の人が着ぐるみ脱いで休憩してる姿が見えるレベル。
ただまあそれは目的とするところが違うからなわけで,逆によくここまで普通のパソコンに,タッチ操作のガワを着せたなと感心します。
特長である「パソコン」であることは維持しつつ,一方で,モダンUIという形で「タブレットの魔法」を再現してみせる。
そこにはエレガントさとか洗練された感じとかは全くないわけですが,力技でこれだけのことをやってのけるマイクロソフトの底力を久々に感じた気がします。
とはいいながら,あまり詳しくない人への一般的なおすすめとしては,タブレットを買うならiPadかメジャーなAndroidタブレットがいいと思います。
ノートパソコン的なことをしたいのであれば,ノートパソコンを買うのがいいと思います。
Windowsタブレットのタブレット的な側面としては,Windowsストアアプリ(iOSデバイスにおけるAppStoreに相当するもの)を利用するのですが,品揃えは半端無く悪いです。
Evernoteみたいなメジャーなアプリであっても機能が中途半端なものしかまだないくらいです。
ある用途のアプリを探そうとしても,選択肢はあまりありません。
2015年1月3日土曜日
読書感想文 「働かざるもの,飢えるべからず」
2009年の本ですが,全然古びている印象はありませんでした。
中心テーマは,社会相続(相続税100%)を原資としたベーシックインカム(政府が全員に一律一定額を支給して最低限の生活を保証する,というような制度)
についてですが,
社会のあり方,働くことの意味などいろんなことを考えさせられます。
今後も「機械との競争」などにより,仕事がどんどん奪われていくわけで,
富の一極集中はよりその傾向を強めていくんだと思います。
そのような状況において,社会は従来のままではいられないんだろうなと
強く感じました。
(主な内容)
富の一極集中,そのメカニズム及びその弊害
現在の貧困は「ものの不足」ではなく,いわば「血行不良」
トリクルダウンは起こらない
富の再分配の方法としてのベーシックインカム
所有と利用
働くということの意味の変化
などなど。
中心テーマは,社会相続(相続税100%)を原資としたベーシックインカム(政府が全員に一律一定額を支給して最低限の生活を保証する,というような制度)
についてですが,
社会のあり方,働くことの意味などいろんなことを考えさせられます。
今後も「機械との競争」などにより,仕事がどんどん奪われていくわけで,
富の一極集中はよりその傾向を強めていくんだと思います。
そのような状況において,社会は従来のままではいられないんだろうなと
強く感じました。
(主な内容)
富の一極集中,そのメカニズム及びその弊害
現在の貧困は「ものの不足」ではなく,いわば「血行不良」
トリクルダウンは起こらない
富の再分配の方法としてのベーシックインカム
所有と利用
働くということの意味の変化
などなど。
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