2015年1月3日土曜日

読書感想文 「働かざるもの,飢えるべからず」

2009年の本ですが,全然古びている印象はありませんでした。

中心テーマは,社会相続(相続税100%)を原資としたベーシックインカム(政府が全員に一律一定額を支給して最低限の生活を保証する,というような制度)
についてですが,
社会のあり方,働くことの意味などいろんなことを考えさせられます。

今後も「機械との競争」などにより,仕事がどんどん奪われていくわけで,
富の一極集中はよりその傾向を強めていくんだと思います。
そのような状況において,社会は従来のままではいられないんだろうなと
強く感じました。


(主な内容)
富の一極集中,そのメカニズム及びその弊害
現在の貧困は「ものの不足」ではなく,いわば「血行不良」
トリクルダウンは起こらない
富の再分配の方法としてのベーシックインカム
所有と利用
働くということの意味の変化

などなど。